不妊治療の種類
不妊治療は、大きく分けると【 一般不妊治療 】、【 特定不妊治療 】の２種類に分ける
ことができます。
【 一般不妊治療 】
● タイミング療法
排卵の時期に合わせて、性交渉できるようにタイミングを合わせる方法です。
● ホルモン療法
排卵が起こらない、ホルモンの分泌が弱い、排卵後の黄体の機能が弱いなどの場合
に行います。飲み薬、注射薬があります。
ただし、副作用で卵巣過剰刺激症候群を起こしたり、多胎妊娠の可能性が高くなり
ます。
● 人工授精
人工的に精液を子宮の中に直接注入し、精子と卵子とが出会える確率を高めて、
自然妊娠を目指す方法です。
精子の量が少ない、運動が弱い、性交渉に障害がある場合などに行われます。
【 特定不妊治療 】
● 体外受精
成熟した卵胞を針で刺して卵子を吸引し、体の外で精子と受精させ、再び子宮内
に戻す方法です。
女性不妊では卵管に問題がある場合、男性不妊では乏精子症や精子無力症の場合に
有効な方法です。また、長期にわたり原因が不明な不妊症に対しても採用される
方法です。
● 顕微授精
受精させる時に、顕微鏡を見ながら卵子の中へ精子を直接注入して受精させて、
子宮に戻す方法です。
体外受精とほぼ同じですが、精子の状態が非常に悪く、体外受精でも受精卵を得る
ことが難しい場合に採用される方法です。
不妊治療を受ける場合は、まず検査で不妊の原因を特定し、その治療から開始する
のが原則です。原因が見つからない場合は、一般的にタイミング療法やホルモン療法など
の一般不妊治療から始めます。
数ヶ月～１年ほどタイミング療法を行っても妊娠しない場合は、人工授精を行います。
そして、人工授精を数ヶ月～１年ほど行っても妊娠しなければ、次のステップとして
体外受精が行われます。