男性の不妊原因
男性の不妊原因にも様々なものがあります。マスコミなどでよく取り上げられる「ED」
も男性不妊の一つです。しかし、圧倒的に多いのは、「造精機能障害」です。
「造精機能障害」は、精子をつくる機能に障害があり、精巣でうまく精子が作られない
障害を言います。男性不妊の原因のうち約9割にあたります。
男性に多い不妊原因としては、以下のものがあります。
● 造精機能障害
精巣で精子がうまく作られない障害です。精子の数が少なかったり、精子の運動が
低かったり、精子の質が悪い状態です。
原因としては、染色体異常のような先天的なものや、精索静脈瘤や男性ホルモンの
欠乏などの後天的なものまで様々です。原因不明なものが多く、治療法が確立されて
いないのが現状です。
● 副性器障害
精巣上体や前立腺、精嚢腺などの副性器が炎症を起こし、精子の運動率を低下させる
状態です。精液中に白血球が増えるのが特徴です。クラミジアや結核菌の感染で起こ
ります。
● 精路通過障害
精子は作られているものの、精子を運ぶ精管に問題があるために、精子がうまく運ば
れない状態です。先天的なものや病気や事故などの後遺症によるものがあります。
手術で、改善するものもあります。
● 性機能障害
性交時に何らかの障害がある状態です。性交時に、ペニスが勃起しない、うまく射精
できないなどです。身体的な原因だけでなく、ストレスや心の傷など精神的なものが
原因になっていることが多いです。
現代社会は、ストレスをためている人が多いので、性機能障害は年々増加傾向にあり
ます。